禅を仕事に活かす 自分にとって「ミニマム」とはなにか?
「小欲知足」という禅語があります。
禅の修行では、「欲をなくしなさい」とは言われません。
しかし、欲が突っ張ってくると「欲張り」になります。
欲張りになると、足りないという苦しみが湧いてきます。
欲とどう付き合っていくかというのは、やはり修行での大事なテーマです。
これは、仕事でも同じ事がいえます。
会社員時代を振り返ってみると、就職した当時は「先輩達に認めてもらいたい」という気持ちがあるから頑張れていました。
モチベーションのもとになっているときは良かったのですが、どこかで認められることが目的になっていきました。
こうなると、認められないと腹が立つ。認められなくなることが怖くなる。認められたいがために他の人を落とす。という状態にエスカレートしていきました。
欲は肥大していきます。これが良い悪いではなく、欲の特徴です。
だからこそ、欲の特徴を知り、どう律していくか。
それが禅語の「小欲知足」という教えになってくるのだと思います。
先日、禅の老師が「何事も最低限を知っておくといいですよ」と話されていました。
自分にとって、最低限必要なもの。
家族?
健康?
衣食住?
やりがい?
自分らしさ?
成長?
人によって違うと思いますが、最低限を考えていくと本当に大事なものが見えてきます。
欲を増やすのではなく、いかに絞っていくか。
もし、今あなたが仕事に苦しさを感じているとすれば、ぜひ「最低限」を探してみてください。
私自身が感じた禅と日々の生活の気づきについてお伝えしているnoteの記事を更新しました。