禅を仕事に活かす してはならぬことをしないのが難しい
いろいろ勉強し、自分を磨く。
仕事を通して自己成長していく。
これはよりよく生きる方向と言えます。
人には、もう一つ与えられた課題があります。
それは、「してはならぬことをしない」ということ。
禅では、してはならないことについての「戒」があります。
守るべき、自分を律する内面的な規範と言えます。
「不殺生戒」とは生き物を殺生をしてはいけない。
もっともよく知られた「戒」かもしれません。
それ以外にも「不偸盗戒(人のものを盗んではいけない)」「不妄語戒(嘘を言わない)」などがあります。
残念ながら、日々いろいろな「戒」を破っています。
殺生もしていますし、嘘も言っています。
この世は、正解と不正解、良いことと悪いことが明確に分けられているわけではありません。悪いことは分かってはいても、どうしても破ってしまうことがあります。
だからこそ、してはならぬことをしないという「自戒」を持っておくかどうかは、とても大事なことに思えるのです。
私の場合は、運転が荒いという悪い癖があります。
ついスピードを出しすぎてしまう。
相手より少しでも先に行きたい。
割り込みされたときに相手に腹を立てる。
混んでいるときにイライラする。
車での事故は一瞬にして相手の人生を奪ってしまいます。それは頭では分かっていても、スピードの誘惑に負けてしまう。
少しは禅を修行する中で、分かったような気になっても、車に乗っていると、自分の未熟さを痛感させられます。
人は弱い。
弱いからこそ、「戒」を心に持っておく「自戒」が大事だと思うのです。
そして、してはならぬことをしないことはよりよく生きる方向と重なります。
殺生をしないというのは、できる限り「命を大事にする」ということ。
嘘を言わないというのは、できる限り「誠実に正直に」生きるということ。
できる限り丁寧な運転を心がけるようにしたいと思います。
禅を仕事について活かすnoteの記事を更新しました。
今回のテーマは「運転が荒いのが悩みです してはならないことをしないことが本当に難しい」です。
こちらからご覧になれます。