無心とゾーンへの言葉を使わないプレーとは

禅の修行を通して「無心」の探究をしていると、 一つだけ確かなことがあります。
「無心になろうとすると無心にはなれない」ということです。
スポーツにおいて、ゾーンという状態があります。
スポーツをやっていると、誰しもゾーンを経験しています。
そして、もう一度あの状態を体験したいと思っても、 ゾーンには入れません。
メンタルトレーニングをしていると、選手達から「 どうすればゾーンに入れますか」 という質問を受けることがよくあります。
ゾーンも無心と同じく、入ろうとするほど遠ざかって行くのです。
では、無心やゾーンとどう付き合っていけばよいのでしょうか。
その一つの鍵が「言葉」にあります。
ゴルフ、野球、サッカー、バスケ、陸上、 どのスポーツでも選手達は、 勝つためにさらに進化しようとします。
進化するために、新たな技術を習得していきます。
進化するために練習することは当たり前すぎて、 誰も疑問を持たないかもしれません。
しかし、ここに落とし穴があります。
進化しようとすると、人は言葉でプレーを分析します。そして、 成功と失敗の理由を言葉で説明しようとします。
つまり、進化とは言葉が増えていく方向なのです。
言葉が増えるほど、言葉はありのままのプレーを縛ります。
スポーツにおいて、無心へと近づいていくには実は「退化」 が必要なのです。
退化とは、言葉を減らす方向です。
詳しくは、
今回のテーマは、「無心とゾーンへの言葉を使わないプレーとは」
あなたの言葉を見つめ直すきっかけにしてください。