苦しみと初心 苦しみさんこんにちは
毎年、藤田一照老師の仏教塾に参加させていただいていますが、先日最終回を迎えました。
毎年感じるのは、なかなか場に馴染めないということです。
最初は、大勢の場にいるだけで1人ぼっちに感じます。孤独感からのスタートはなかなか苦しいです。知り合いもいますし、誰も攻撃するわけでもないのに、自分で周りとの壁を作るのです。楽しそうな雰囲気に入っていけません。
今年はオンラインでの開催だったのですが、それでもなかなか場に溶け込めなかったです。どこまで大勢の場が苦手なのかと我ながら驚きました。
そして、今回も最終回あたりにやっと場に馴染んできました。安心できるようになったころに終わりがやってきます。
馴染むと、もう少しそこにいたい。名残惜しいという感情が生まれてきます。
でも、この場はそれぞれの旅に出るための一期一会のご縁だったことに気づかされます。だからこそかけがえのない時間でした。
今年の仏教塾のテーマは「初心」でした。これまでも初心は禅の修行を通して探究してきましたが、この一年で学び経験してきた初心は、今まではまったく違いました。
言葉では上手く言えないのですが、今まで考えていた「初心」が一旦バラバラになり、新たに再構築された感じです。
初心はこれから生きていく上でのアンカーになると思います。自分の愚かさと無力さに直面し、怖さに震えながら初めての場所に立つとき、そのたびに初心が深まっていくのが楽しみで仕方ありません。
私にとって、初心は苦しみとセットです。
以前は、苦しみを避けていました。それだといつまでも苦しみという影に悩まされることになります。
禅の修行とは、苦しみと向き合い、苦しみの本当の姿を知っていくことです。そうすることで、だんだん苦しみが馴染んでくるのです。
馴染んでくると、また別の苦しみが生まれてくるので、なかなかお付き合いは大変ですが、実はそんなときが「初心」です。
慣れないことに全身全霊で取り組んでいるとき、初心が顕れてきます。
いかに苦しみと友達になっていくか。
詳しくは、仕事と禅についてお伝えしているnoteの記事をご覧ください。
今回のテーマは、「苦しみの正体2 苦しみさんこんにちは」です。