今年から、少し自分の視点を変えることに挑戦しています。
それは、「生かされている」という視点を大事にすることです。

人には、「自己実現」と「神実現」があります。

「自己実現」は、努力して目標を達成していくという視点です。
私はこれが大好きですし、以前はこれだけで生きてきました。

一方で、「神実現」は聞き覚えのない言葉だと思います。
「神」と聞いて、違和感を覚えた方もいらっしゃるかもしれませんね。
ご安心ください。私がいう神は宗教のことではありません。

ちなみに皆さんは「生かされている」という感覚はありますか?
こうお聞きすると、「ある」という方が多いです。
もしあれば、それが「神実現」です。
生かされている根源はキリストでも、仏でも、
偉大なる何か大きな存在でも、なんでもいいのです。
「生かされているな」と何となく感じられていれば、それでいいのです。

「神実現」とは、言い換えれば使命。
自分に与えられた使命にむかって、進んでいるかどうか。

この視点は元牧師の友人から教えてもらいましたが、
そのときには、よく理解できませんでした。

しかし、メンタルトレーナーとして選手を育てる中で、
目標が自己実現のみだと、いつか燃え尽きてしまうことが 分かってきました。
私自身も過去に燃え尽きた経験を持つ1人です。

一方で、「生かされている」と人が感じたとき、
心の奥底から感謝や自信が湧きだしてきます。
また、本当に必要な出会いやつながりが生まれます。
使命に生きている自分に、天が力を貸してくれるのです。
これが私は「運」であり、「めぐりあわせ」だと考えています。

私がお伝えしている禅×メンタルトレーニングの極意は「和」です。

すべてにおいて、正しい、間違いはないのです。
正しい、間違いというジャッジは、究極的に、心にも体にも戦いを生み出します。
そうではなく、心と体の和、つまりハーモニーが生まれたとき
人は爆発的な力を発揮します。

今年は特に「使命」を強く意識することに挑戦しています。
私自身もそうですし、選手にも「自分にとってプレーする意味とは何か?」
「なぜプレーをするのか?」ということを考えてもらっています。

ちなみに私の使命は「平和」です。
実は以前「平和」という言葉は一番嫌いな言葉でした。
だから、何となくそうかなとは思っていましたが、表立って言うことは避けてきました。 私に「平和」を語る資格も勇気もないと思っていたのです。

しかし、自分の使命を考える中で、
自分は「和」を伝えるためにこの世の中で生かされていることが
少しずつ分かってきたのです。

そもそもの原点は小中学生の時のいじめられた経験です。
このときは人の残酷さに生きる希望を失ったのですが、
その後、この仕事をする中で、人の「和」を強く意識するようになりました。

今回から「平和」という使命をアメリカでもはっきりお伝えするようにしたのです。
すると、新たなつながりがどんどん生まれてきました。

その一つが、初めて仏教の勉強会にも参加させていただいたことです。
セミナーに参加してくださったある方が私の使命を聞いて、
この勉強会に招待してくださったのです。

アメリカの方々がどのように仏教を捉えているのかその一端を知ることができて、
今後の展開に向けていい気づきをいただきました。

何を伝えるかも、もちろん大事ですが、
普遍的な心の真実まで理解していただけるように、
彼らの考え方を知り、どのように伝えていくかが課題になると思います。

この勉強会では、アメリカ人の参加者に英語でスピーチする機会もいただきました。
ドキドキしましたが、しっかりとした考えを持っていれば
アメリカの方は分からないことはどんどん質問してくれるので、
少々英語は下手でも意外と何とかなるのではないかという感覚も掴むことができました。

他にも、セミナーや個人セッションを希望される方などとの「めぐりあわせ」があり、
今年はアメリカ人にむけての展開が少しずつですが、 確実に始まりました。
まさにアメリカ挑戦も第2章に入った感じでしょうか。

そして、自分の中でも「使命」を意識することで
今この瞬間をさらにはっきりと自覚できるようになりました。

今までは、目標を決めて努力していくのが好きだったのですが、
使命を意識することで、目標の意味がさらに明確になり、
「絶対に達成できる、もしくは達成させていただける」という確信が
自分の中に芽生えています。

まさに目標と使命が一本の線でつながっている感覚です。
生かされていることを認識することで、無限の自信が湧きだしてくるのです。
これは新たな感覚です。

まだまだ大きな成功を手に入れていない今から
こんなことを書くのは正直恥ずかしいですし、抵抗感もあります。
ただ、大きな成功をしてからお伝えしても、後付けでは色々言えると思うのです。

あえて途中の経過を書くことで、皆さんの人生への挑戦に何かヒントになればと思い、
少し勇気を出してお伝えすることにしました。

次回の訪米は4月。
それまでにいろいろとコツコツ準備をして
与えられた使命に向けて進んでいきたいと思います。