昨日は、英語セミナーでした。今回のテーマは「エゴの心」

エゴというものが何なのか、どう付き合っていけばよいのか、私の人生にとっても大きな課題です。おかげさまで、禅を学ぶ中で、少しずつエゴの正体に気づけるようになってきました。

実際、今回のセミナーを作るのは本当に大変でしたが、さらにエゴについて、理解が深まったように思います。

今回心がけたのは、エゴを頭で理解するのではなく、身体で感じること。そのために、概念的な説明を極力減らし、坐禅やエクササイズを中心に体験からの気づきを中心にしました。言葉で説明して理解できたと思うと、それはまた新たなエゴを生んでしまいます(笑)

フィンランド出身の女性は、「私の国では、子供の時から、特に女性はエゴを持ってはダメだと教わってきた。きょうのセミナーで、エゴがあっていいんだとはじめて言われた。心が許された気がしたし、この考え方の方がいい人生が送れる気がします。」と話されていました。

また、アメリカ人の女性は、「エゴの声と、身体からの声は、違うのですね。今まではエゴを見ないようにしていましたが、これからはエゴと上手くお付き合いしていけそうです。」と嬉しそうに語っていました。

結果的には成功と言えるのではないかと思います。ただ、今回のセミナーは、アメリカ、スペイン、フィンランド、南米などさまざまなバックグラウンドを持つ方が参加されているので、それぞれエゴについての価値観が違います。果たして理解いただけるのかは正直、不安でした。

今回のテーマに挑戦したことで、エゴは世界の人々がみんな悩んでいる心の課題であること。そして、価値観や宗教に違いはあっても、深いところには何か同じものが流れていること。違いを乗り越えて、お互いの苦しみや幸せを理解できたとき、そこにはつながりが生まれる。

私もつながりを感じた瞬間でした。