ロサンゼルス出張も7日目。最終日の今日は子育てセミナーでした。
 
このシリーズは今回3回目の開催となるのですが、これまで子供さんとの関係づくりややる気や可能性の引き出し方をお伝えしてきました。
 
今回は、よい家族関係を考えるというテーマで、自分の親や兄弟との関係を分析していただきました。
 
実は子育てを考える時に、つい怒ってしまったり、きつく当たってしまったり、話を聴かなかったり、無関心だったりという行動パターンは親から受け継いでいる可能性があるのです。
 
しかし、一般的に私たちは親については、「いい人だった」「好き」「嫌い」「厳しい」「尊敬できる」といった漠然とした印象で判断しています。
 
しかし、実は親も1人の人間。
さまざまな性格や行動パターンを持っているのです。
セミナーではそれを7つのパターンにわけて、チェックシートを使って具体的に分析していきます。
 
すると、今まで見えていなかったさまざまな特徴が明らかになってきます。
そして、その性格や行動パターンをいかに自分が受け継いでいるかに気づかされます。
大嫌いだったことを、実は無意識に子供にやっていたりするのです。
 
こうしたことを「業」というのですが、幸せになる業は引き継いでいけばよいのです。
しかし、残念ながら幸せを妨げる業も受け継いでいます。
 
ただこうした業を持っていることを否定する必要はありません。
それは人として自然なことです。
 
大事なことは、そのことを理解して受け入れること。
そしてこの一生の中で、一つでも乗り越えていく。
これが私たちに与えられた宿題ではないでしょうか。
 
参加者の皆さんも大変興味を持って取り組んでいました。
そして、いかに多くの性格や行動パターンを受け継いでいるかに気づいて、驚いたようでした。
 
しかし、そこに失望や悲しみはありません。
人は真実に気づけたときに、勇気や希望が湧いてくるのです。
不思議なものですね。
 
家族関係に終わりはありません。
生きている限り、作り続ける必要があります。
 
ぜひ、少しでもよりよい関係を築いてくださいね。
健闘を祈ります。