7月14日から出張したアメリカ滞在も、セミナーをしたり、
セッションをしたり、打ち合わせをしたりと、
あっという間の11日間でした。

今回は色々と新たな挑戦をしたのですが、その一つが
アメリカの方との個人セッションでした。

アメリカに挑戦し始めて3年目。
これまでアメリカ在住の日本人、日系人の方には
セッションをさせていただきましたが、
アメリカの方は初めてです。

クライアントは英語のネイティブスピーカーですので、
英語でコミュニケーションできるのか、かなり不安でした。
なので、今回は、パートナーに通訳に入ってもらいました。
プライベートなセッションに第三者が入るのも、
新しい試みです。

正直なところ、心は乱れました。

相手の本心が英語で理解できるのか?
私の英語では信頼されないのではないか?
これがうまくいかなければ、これまでの努力が水の泡になってしまう。
何とかうまくやりたい。
自分をプロらしく見せたい。

こうした考えがグルグル回っていると、まったく集中できません。

そこで、セッションの前には、いつものように坐禅を組みました。
少しずつ心が落ち着きを取り戻す中、
呼吸がすごく浅く、早くなっている自分に気づきました。

そのとき、「とにかく丁寧に聴ききる」という言葉が下りてきました。

私は焦ったり緊張したりすると、心の速度が早くなり、
理解が浅くなってしまう癖があります。
そうなると、会話が上滑りしてしまい、普段の力はまったく出ません。

この「丁寧に聴ききる」というキーワードは、
私のコーチとしての原点なのです。

このキーワードを思い出したとき、初心に帰ることができ、
セッションでは、とにかく普段通り、聴ききることができました。

クライアントの気持ちを言葉と文化の壁を越えて
理解できたことが、今回、最大の手ごたえでした。

クライアントさんはある会社の経営者だったのですが、
「普段とは違う視点で自分の心を見ることができた」
と感想をいただきました。
喜んでいただけたのではないかと思っています。

通訳をしてくれたパートナーからは、
私が聞き返したのは全体の会話の3割くらいだったので、
すごくスムースだったと言ってもらえました。

クライアントの言葉を6~7割理解できたことは、
これまでの英語学習の成果が出たようで、
すごく嬉しかったです。

実は、アメリカ人に個人セッションをするのが、
アメリカ挑戦を始めたときからの夢でした。
また、一つ自分の限界を超えられたように思います。

これから、さらに英語も精進して、近い将来、
通訳なしでセッション出来ることを目指します。

アメリカ挑戦も3年目。
いよいよ第2章に突入してきた実感があります。