今週発売中の週刊ゴルフダイジェストで「本番力」が特集されています。

普段の練習場では、ナイスショットを連発していてもその力を本番で発揮できている人は少ない。なぜ、本番では別人になってしまうのか。どうすれば本番で力を発揮できるのか。

禅の教えによると、私たちの心には我欲、つまりエゴが存在しています。

本番で力を発揮することを邪魔するエゴは「完璧を求める心」です。

完璧を目指して、努力することは悪いことではありません。ただ、本番で結果や完璧を求めすぎると、心は我欲にとらわれた状態になり、スイングは自由を失います。

完璧という我欲は「責める」という心を生み出します。責める心は、さらにムキになるという状態につながり、どんどんリズムが悪くなります。これが本番に弱い人の「負のスパイラル」です。

まずは完璧という我欲を手放すことで、心は解放され、無心のショットが生まれます。

たとえ、テンプラしても、あたりが薄くても、「フェアウェイだからいいや」ダフってグリーンに届かなくても「花道だからいいや」と歩み出す。

このメンタルの状態を作り出せると、少しずつプレーが楽しくなっていきます。ミスしても楽しめる心を作り出せるかが、本番に強い人に共通するメンタルです。

ただ、これは普通にしているとできません。いきなり楽しめるようにはなりません。だからこそ、技術と同じように、メンタルトレーニングでの積み重ねが大事なのです

また、特集では、このほかに「一撃の心」について、赤野コーチが解説しています。詳しくは、週刊ゴルフダイジェスト第43号をご覧ください。