メンタルトレーニングと禅 遅すぎる心は迷いを生む

先月、「心の動きが速すぎる人は、打つ前から結果に心が飛んでしまって、打ち急いでしまう」ということをお伝えしました。

今回は心の速度がゆっくりな方について分析します。これから9つの質問をします。いくつ当てはまるかチェックしてみてください。

1.仲間と食事にいくと最後まで食べていることが多い。
2.ゆっくり歩く。
3.いろいろなことをゆっくり自分のペースでやろうとする。
4.マイペースな人だと同僚や友人から言われる。
5.まずはじっくり考えたい。
6.急かされると、力が発揮できない。
7.最初に何を考えていたか忘れることがある。
8.ゆっくり話す。
9.慎重になりすぎて、チャンスを逃すことがある

これで、5つ以上当てはまった方は、「慎重になる」傾向が強いといえます。仕事でいえば、じっくりと取り組むので、確実で信頼される側面もありますが、焦ったり、緊張したりする場面で、その速度はさらに遅くなる傾向があります。そうなると、決断が遅れたり、石橋を叩きすぎて壊してしまい、せっかくのチャンスを逃すこともあります。

ゴルフでいえば、決断するまで時間がかかることで、迷いが深まります。またラインばかり気になりすぎて、パットを打ち切れずショートしてしまうということも起こります。リズムが普段より遅くなるので、インパクトでゆるむことも起こりやすいのです。

振り遅れるという現象も、スイングや体の問題としてとらえられますが、実は迷っている心から生まれます。迷いが生じると、決めきれません。これだと、スイングはバラバラになってパワーは半減しますし、振り切れません。打った後も、非常に気持ち悪い感覚が残ります。ちなみに受験でも、いろいろ考えすぎて、どれも正しく思えてきたという経験はありませんでしたか。考えすぎると、直感が死んでしまうのです。これは、メンタルをうまく使えていない状態です。

ここからがメンタルトレーニングの出番になります。慎重になりすぎる方は、ぜひルーティンで1つに決めきるトレーニングをしましょう。決めたことを信じて、あとはフィニッシュまで1つの心を走らせるのです。迷うということは2つの心でスイングしているようなもの。これだと、身体はどちらに動いてよいか分かりません。スイングの最後まで1つの心を寄り添わせることが出来れば、必ず振り切ることが出来るようになります。

心の速度は「速い」と「遅い」どちらがいい、悪いではありません。自分の一番楽な速度を知ることがまず大事です。いい塩梅な感じを探すのです。そして、その心の速度をどんなときでも変えないようにメンタルトレーニングしていくのです。人は緊張すると、気がつかないうちに速度が変わるからです。

ちなみに坐禅の修行では、心に余分な作為を加えないことを訓練します。ただ座り、ただ呼吸し、浮かんできたものをただそのまま感じるのです。この状態を知っておくと、普段の生活でいろいろ緊張する場面がありますが、流れの乱れは少なくなっていきます。

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