スポーツで力を発揮できる声かけと混乱を招く声かけ

スポーツにおいて、力が発揮できる声かけと逆に混乱を招いてしまう声かけがあります。

ちなみにあなたは、プレー中にどんな声かけをしているでしょうか。

選手達を見ていると、右脳優位のプレーヤーは「ドーン」とか「バーン」など擬音語や擬態語を使う傾向が強いです。

一方で左脳優位のプレーヤーは、言語表現が得意なので論理的説明を好むようです。

私自身がメンタルトレーニングをする際には、相手や状況によって言葉を使い分けています。

どのスポーツでも試合中には、長い言葉をかけることは逆効果になります。それは頭で説明を理解し、体現しようとするからです。

どんなに頭で理解しても長い言葉は身体では表現できません。むしろ長い言葉をかけるとそれは雑音になってしまい、逆に迷いや混乱を招きます。

本番では、身体が動きやすい擬音や擬態のフレーズがいいのです。

先程お伝えしたように、ビシッと打つ、腰をクルッと回すという擬音語で表現すると身体はイメージしやすい。

プロゴルファーでもスッとクラブが上がっているときというのは、迷いがありません。

しかし、左脳優位のプレーヤーはこれがなかなか難しい。試合中もつい分析をしたり、論理的にプレーしようとします。そういう声かけしか知らないのです。

たとえばゴルフのラウンド中に池の前に立ったときに、「絶対に池だけはいけない。だから、ピンの奥に打とう。」あるいは「ダフったら池に入ってしまう。なので、大ぶりをせずにコンパクトに振り抜こう。」という声かけをすると、身体はスムースに動くことが出来ません。

これを擬音&擬態語に変換するゲームをよくやります。あなたはどう変換するでしょうか。

このときは、バーンと打つではないでしょうね。「スパンと打つ」もいいでしょうし、「フワっと上がってピタッ」というのもいいかもしれません。こうした表現を増やすことがメンタルトレーニングなのです。

一方で、練習しているときには、やろうとしていることを論理的に理解することも大事です。これはマネジメント力につながっていきます。

ただやみくもに言われたことをやるだけでは、自分で考える力が育たないからです。いかに自分で考えて、自発的に取り組んでいくか。そのためには、考える力を育てていく必要があります。

右脳優位のプレーヤーは感覚的にプレーしているので、マネジメントが苦手な選手が多い。調子に乗りすぎて、攻めるだけになってしまう。あるいは怖くなって守りだけになってしまう。リスクを恐れない挑戦心は素晴らしいですが、最低限の危険を理解しておかないと無謀になってしまいます。これは、論理的に表現する語彙が少ないということも原因です。そういう選手達には「策は二策」という考え方が有効です。

どのプレーでも、2つの策を表現してもらうのです。そして好きな方を選んでもらう。そうすることで、「攻めながら守る」「守りながら攻める」というバランスがとれた状態が生まれていきます。

身体が動きやすいフレーズと、しっかりと考え抜いていく論理的な表現。

選手によって、得意不得意があるようです。まずは自分自身の特徴を理解するこからはじめてみましょう。そして、個性をさらに伸ばすために表現を磨いていくか。

週刊ゴルフダイジェスト第33号で、擬人&擬音ゴルフのススメと題して特集が組まれています。

私の方からは、クラブを道具として考えるではなく、いかに相棒というチームになれるかという視点でお伝えしています。「使う」「使われる」という一方向の関係を超えたところに、一体となって協力しあえる関係が生まれます。これは道具を擬人化するトレーニングといえます。

ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

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