結果が出ない日に、選手達になんと声をかけてよいか。

選手と同じように落ち込んでいる自分もいる中で、いかに心を立て直すか。悲しんでいる時間はない。メンタルトレーニングをやってきて、私自身が試される時間だ。

失敗をどう捉えていくかは、成功にむけての鍵になる。

言葉が見つからないとき、過去のレッスン手帳を見返す。選手達の苦難と葛藤の歴史だ。どんな暗闇にも、必ず出口はあった。

手がかりを探そう。選手といっしょに。一つだめなら、もう一つ。進んでいようが戻っていようが関係ない。それが暗闇から抜ける唯一の道。

選手がうつむいた日は、私が前を向く。
選手の心が折れた日は、私が選手以上に可能性を信じる。
選手が泣いた日には、私が笑う。

そうしていると、何か光が降りてくる。選手達が私を育ててくれる。大好きなことで苦しめることは、本当に幸せです。

ちなみに、以下の文章は、ある日のプロゴルファーとのメンタルトレーニングのやりとりです。参考になれば幸いです。

プレーの終え方を変えていきましょう。プレーを終えてやることは、悪い記憶を残さないこと。そのために、一つだけ反省する。そして、よかったプレーを一つ思い出す。今日のように負けた日は、全部悪かったという風に思いがちですが、それでは成長しません。悪い中でもよかったことを思い出して記憶に残していくことが大事です。

また練習した日、ラウンドした日にも、とにかく一つだけ反省し、一つよかったショットやパッティングをノートに書いていきましょう。テーマは技術でもメンタルでもいいです。残すのは言葉でも絵でもいいです。

結果が出ない日こそ、メンタルが成長できるチャンス。ぜひ、終わり方を工夫してみましょう。