子供にどう関わったらよいのか。

メンタルトレーニングをやっていると、子供さんとの関わり方について親御さんから質問されることがよくあります。特に成績が伸び悩んできたとき、親御さんたちは、自分の関わり方が問題ではないかと思うようです。

成績が伸びているときには、そんな疑問は持たないかもしれません。ということは、成績が伸び悩んだときが関わり方を見直すきっかけになるということ。

といっても答えは一つではありません。人によっては「親が甘やかしている」と簡単に批判される方もおられますが、私はその意見には同意しません。親子の関係というのは、まさにそれぞれ違います。これが正しい、これが間違っているということではありません。

ただ、親子は固着化した関係性になりやすい。

「私が子供のことを一番よく分かっている」と主張される親御さんがおられます。この分かっているという考えが実は危ないのです。

確かに、子供のことを一番よく見てきたのは親御さんです。ゴルフでも、子供さんのスウィングを見るだけで、問題点をたちどころに指摘される親御さんがいます。私自身もメンタルトレーニングの中で、参考にさせてもらっています。

一方で、「自分が一番分かっている」という言葉には、自分とは違う意見を取り入れることへの拒否感も込められている場合があります。これは、頑なになっている状態。

自分が正しいと思うこと以外の価値観を取り入れるのは、なかなか難しいと思います。親ほど子供の成功や成長を願っている人はいません。だから、子供さんがつまづいたり、失敗することを恐れるのです。

ただ、どの方法が正しいかという議論の前に、固着化した親子関係が続く方が、成長にとっては弊害が大きいのです。

過去作ってきた関係性をいかに壊していくか。

そのためには、失敗することも覚悟の上で任せてみる。上手くいかなくても、手を出さずに見守れるか。

何かをするのではなく、何もしないということが一番難しいかもしれません。

保護者の葛藤を子供達は見ています。

どんなに良いことを言っても、反発を生み出すだけの時期があります。しかし、親自身が葛藤している姿を見せることには、子供は反発しません。むしろ、子供が我に返るきっかけになります。

親もどうしてよいか分からないという気持ちになっていいのです。
子供の成長のためには、親も変わっていく姿を見せていけるか。

普段は喧嘩している親子でも、親の葛藤をみたとき、子供の中に、大人への心が芽生え始めます。これが自分がしっかりしなくてはという子供の自立心につながっていきます。

週刊ゴルフダイジェストに連載中のメンタルトレーニングのコラム「禅の境地へ」第151回のテーマは、「親と子の距離感」です。

興味のある方は、ぜひご覧ください。