皆さんは、やり続けることが得意ですか?
それとも、苦手でしょうか。

目標を決めるものの、半ばで諦めてしまう。
例えば、英会話を始めても、すぐに心が折れてしまって続かない。

このような悩みをよくお聞きします。
そういう場合は「続けられない自分には忍耐力がない」と
自信を失っているようにも感じます。

以前の私は、コツコツ続けることが苦手でした。
すぐに結果が出ないとイライラし、自信がなくなってやめていました。
代表的な例が英会話です。
30歳になってすぐ、駅前留学のNOVAに70万円を一括で払いました。
これは3年間分の授業料。
何としても英語をものにすると、やる気に満ち溢れていたのです。

そして結果は、3回行って終了。
「明日レッスンを申し込もう、来週から再開しよう」と思っているうちに
あっという間に3年が経ってしまいました。
ほとんどのお金を無駄にしたわけです。

そんな私が40歳から英語の勉強を本格的に再開し、
ほぼ毎日の勉強を現在まで5年あまり続けています。

また、メルマガの発行165号になりました。

では、なぜ続けられる自分に変われたのか?

人は本来、続けられる力を持っているのです。
例えば、ご飯を食べる、寝る、仕事を毎日する。
ゲームが好きな人はゲームをする。
その他、様々な趣味をお持ちの方がいます。

これらを続けるのは当たり前だと思われる方が
いらっしゃるかもしれませんね。
当たり前だと思った方は恐らく、続けるのが苦手ではないでしょうか。

これを当たり前だと思わずに、自分の特性を知り、活かすことが
続けるために不可欠だからです。
当たり前と思われがちな行動の中に、続けるための大きなヒントが
隠されているのです。

人にはやりたいことが沢山あります。
一方で、いとも簡単に続けたくなくなります。

それが普通の心です。
続けられないのが悪いのではなく、続けられない理由があるのです。

一つのことを続けるためには、心が折れないよう、
何とかやれるように工夫することが大事です。

ここで、私が出会ったクライアントが皆さん必ず続けられるようになった、
やり続けるための工夫をご紹介します。

やり続けるための工夫には、2つのアプローチがあります。
大きく分けて、1.目的型と、2.楽しみ型です。

1. 目的型(目的を作る)
「何のためにそれをやるのか」を明確にして取り組むのです。

英会話を例にとってみると、
「来年から会社の公用語が英語になるから英語が必要」という目的。
英語が使えないことは、職にかかわる重大事ですから、
これはもっとも続けやすい目的です。

また、「海外赴任が決まった」、「海外留学する」なども
よい目的だと思います。

ちなみに私の場合は、そのような、よい目的がありませんでした。
なので、NOVAにもすぐに行かなくなってしまったのです。

人が何かを続けるとき、例えば一年間続けようとすると、
何回くらい心が折れそうになると思いますか?

英会話に毎日取り組んでいる人ならば、
おそらく年間で200回以上は心が折れそうになると考えています。
楽しくてワクワクすることは100回もないでしょう。

ということは、一年で200回心が折れて、
201回心を立て直す必要があるということです。

そして、何でもそうですが、
ある程度まで熟達するには、数年はかかります。
例えば5年かかると想定すると、
1000回以上、心を立て直す必要があるのです。

これが根性だけでは、乗り越えられない理由です。

大事なのは、「目標」を先に立てないことです。
「目的」と「目標」は近いようですが、まったく違います。
「目的」を明確にしてから「目標」を立てることが大事です。
でないと、「目標」を達成したいというモチベーションが
わき上がってこないのです。

まず「目的」を見つけるために、コーチを活用するのもいいと思います。
セッションの中で「なぜ自分はそれに挑戦したいのか?」を明確に
していくのです。

「急がば回れ」ではないですが、「目的」が本当に大事なのです。

逆に言えば、この「目的」が見つかれば、
やり抜く意思が自然に生まれてくるのです。

そして最後にお伝えしたいのは、学びだけで終わらないよう、
「使う」ことをセットにして「目標」にすることです。

「英語を5年間学んているのに、外国人と話せない」という方が
いらっしゃいました。「上手く話せないのではないか」と
英語を使うのが怖いからです。

この方は、英語の勉強を5年休んでいましたが、
「東京オリンピックで来日する外国人の役に立ちたい」ということで
学習意欲が湧いてきました。
今は、東京オリンピックで来日する外国人をボランティアとして
サポートできるよう、英語の勉強を再開し、学び続けていらっしゃいます。

人の役に立つこととセットになっていると、
モチベーションを維持しやすいのです。

次回に続く…