今回もコツコツ続けるためのコツについてお伝えします。

やり続けるための工夫の1つ目は、目的を作ること。
「何のためにそれをやるのか」を明確にして、取り組むことでした。

やり続けるためのもう一つの大事な要素。
それは「楽しさを作る」ということです。

皆さんが当たり前に続けていることは何ですか?
また、楽しく続けられていることは何ですか?

どんなに続けることが苦手な人でも、
例えば、美味しいご飯を食べることは続けられていませんか?
また、好きな趣味は続けられていませんか?
早起きが得意な人は早く起き、夜にも活動するのが好きな人は
遅くまで起きています。

私たちには、必ず、続けられていることがあります。
当たり前に続けられていることこそ、コツコツ力の源です。
これを「当たり前」と思って片づけると、いつまでもコツコツ力は身に付きませんよ。

また、「好きなもの」であり、「楽しいもの」も、溢れ続ける心の泉です。
これらをコツコツ力に取り込んでいく必要があるのです。

もちろん、皆さんがチャレンジしていることが
好きなことでしたら、続けられているはずです。
そしてもし、挑戦をなかなか好きにはなれないなら、
その挑戦に「当たり前に出来る」、「好き」、「楽しさ」の要素を
取り入れる工夫が必要です。

以前も書きましたが、
私の場合はコーヒーが好きで、特にスターバックスがお気に入りです。
スタバでコーヒーを飲んでいると落ち着きます。
綺麗な人がいると嬉しくなりますし、
勉強を頑張っている高校生やサラリーマンを見ていると、
私も頑張ろうという気持ちになるのです。

私の場合、家にいると、ついのんびりしてしまい、
眠くなったり、テレビを見てしまったりして、集中できません。
なので、私が続けたいことはスタバでやるようにしています。

このように何か好きなことと、自分の努力をつなげる仕組みを考えることです。
しかも、一つではなく、できるだけ沢山あるといいですね。

そして、楽しむためには、人と比べないことが大事です。

赤ちゃんを見てください。
何にでも興味をもって、夢中になっていますよね。
これは人と比べないから。

人と比べてしまうと、自分の挑戦は急に色あせていきます。
すべての努力が徒労に思えてくるのです。

また、うまく出来たかどうかは重要ではありません。
「うまくやらなければならない」というのも、大人の思考です。
こうした思考から離れることで没頭し、
純粋に楽しむことが可能になるのです。

覚えることが好きな人は、覚えることだけに没頭してみる。
どれだけ覚えられたかは二の次です。

組み立てるのが好きな人は、とにかく組み立ててみる。
走るのが好きな人は、とにかく走ってみる。

デザインが好きだったら、とにかく興味あるものを何でも描いてみる。
仕事になるかどうか、個展が開けるかどうかは、二の次の話です。

そして、人が今日、何かが好きでも、明日は飽きるかもしれません。
人の心は「無常」。つまり移ろいやすいものです。
だから、楽しくなくなってきたら、早めに気づくこと。
楽しくなくなってきたのに、我慢して続けないことです。

退屈になってきたら、それに早く気付いて、対策をとる。
常に工夫して、新しくしていく視点が大事なのです。
楽しむために沢山、工夫できる力がコツコツ力です。

たとえば、英語を勉強していると、何百回も飽きてきます。
そのたびに新たな工夫を考えます。

私は新聞を読むのが嫌いではありません。普段の生活の中で
自然に新聞を手にとり、読むのが習慣になっています。
特に政治面と経済面が好きです。
この習慣を活かして、英語の勉強のために英字新聞を読むようにしました。

英字新聞で政治経済の記事を読むのは、英語を勉強しているというよりは、
外国の政治経済を英語の記事から知るという感覚です。
それまでの勉強に飽きてきた頃、英字新聞を読むようにすると、
新鮮な気持ちになれました。

どんなに工夫しても続けられないものがあるとすれば、それは
皆さんにとって、本来、必要のないものかもしれません。
必要のないものは、どんなに手に入れたくても身につかないのです。

どんなに工夫しても続けられないときは、
出来ないことに固執している可能性があります。
そういうときは、以下の質問をすることをお勧めします。

今できることは何か?
今やりたいことは何か?

このシンプルな視点に立ち戻ってみてください。
必ず新たな突破口が見えてくるはずです。