退屈なときには、時間を長く感じます。

一方で、何かに夢中になっているときには、時があっという間に過ぎていきます。

「とき」というのは、自分自身の状態によって、早くも遅くもなります。

また、なにかに怒っているときは、「とき」の存在がなくなっています。人が我を失ったとき、「とき」の流れから外れています。

「とき」の感覚はスポーツや仕事に大きく関わっています。

「とき」を忘れて没頭しているときには、集中力が高い状態だと思いがちですが、実は入り込みすぎている場合があるのです。

これは、周りを感じられていない状態であり、独りよがりな集中になってしまうと、行き過ぎた思考や衝動的な行動になりがちです。

一方で、「時間」ばかりが気になっているときは、「とき」が切れている状態といえます。

いつまでにやらなければ、あと何分と考え始めると、周りばかりが気になって「とき」の流れは切れてしまいます。焦りや不安、イライラばかりが募り、身体と心の働きがバラバラになってしまいます。

「とき」の感覚は、自分の心や身体のバロメーターといえます。

「ゾーン」は、スポーツの究極の集中状態といわれていますが、このとき選手達はしっかりと「とき」を感じられています。

普段の生活から、「とき」の流れを心や身体で感じるか。

週刊ゴルフダイジェスト第47号、メンタルトレーニングのコラム「禅の境地へ」第140回のテーマは「ときの流れを感じてプレーしよう」です。

ご興味のある方は、ぜひ読んで見てくださいね。