40歳からのアメリカ修行日記153 練習しすぎは危険

きょうは、ゴルフのラウンドレッスンでした。

もう2年以上指導させていますが、今回はトレーニングが始まる前に、
「赤野コーチ、ゴルフが楽しくなってきたので、この数か月ほぼ毎日練習に行ってきました。ただ、なぜか最近絶不調なのです。」という悩みをお聞きしました。

ゴルフに限らず、どの競技でもレベルを向上させるには、練習は必要です。

ただ、練習には弊害があるということを理解しておかないと、逆に調子を崩すケースがよくあります。

この方の場合には、飛距離が落ちて、ボールがつかまらなくなったとのこと。

スウィングをみていると、上半身と下半身の動きがバラバラになっていました。

そのことをお聞きすると、
「今は、クラブを鋭角に入れようと、縦ぶりを意識している」とのこと。

もちろん、縦ぶりにはなってきていました。ただ、上半身にばかり意識がいっているように感じるのです。

そこで、上半身ではなく下半身への意識を持ってもらいました。

下半身を意識すると、フットワークが出てきたのです。でも、まだ何か体のどこかが死んでいる気がしました。

そんなとき、先日禅の師匠から「はら」の大事さを教わったことを思い出しました。

「はら」というのは、丹田や横隔膜など胴回りの部分です。横隔膜のあたりを手で触りながら呼吸したのですが、それによって上半身の動きがすごく滑らかになりました。

坐禅でも、下半身→肺という流れになりがちです。丹田の大事さは坐禅会でも指導されますが、横隔膜まで含むもっと大きなイメージは初めての体験でした。

ただ、はらという胴回りを感じることで、息の入り方が違うのです。これをゴルフのスウィングでも同じことが言えるのではないかと思ったのです。

ゴルフでは、下半身の大事さはよく言われます。また肩を回すことの大事さも言われています。

しかし、これだと下半身と肩という意識に偏ってしまうのです。下半身からいきなり肩に力が伝わってしまうと、今度は肩が力んでしまいます。

このゴルファーも「最近肩が回らない」というのが悩みでした。

この場合、肩を入れようとすると、さらに肩に力が入ってしまい、スウィングはさらにぎこちなくなります。

そこで、大事になるのが、下半身から肩に直接いくのはではなく、「はら」を通れるか。

下半身→はら→肩という3段の流れを感じられるか。

実は、人のエネルギーはこの3つを通る方が自然なのですが、クラブの動きがきになったり、肩を回そうとすると、はらの存在を忘れてしまうのです。

これでは、身体のパワーはクラブに上手く伝わらず距離も出なくなりますし、リズムも崩れるのでクラブの芯に当たりずらくなります。

結果として、クラブを振るのがどんどん難しくなっていくのです。

そこで、下半身から「はら」を通ることを感じることをトレーニングすることで、上半身と下半身のねじれが生まれてきました。そして、はらと連動して自然に肩が回るようになりました。結果として肩の力みは抜けました。

練習をするということは、球を打つということです。しかも課題を決めて、上手く打とうとします。その結果、直そうとする箇所ばかりに意識が偏っていくのです。

その結果、下半身のフットワークがなくなったり、エネルギーがはらを通らず素通りしたりするのです。これでは、練習するほど下手になったように感じるメカニズムの一つです。

だからといって、練習をしなくていいというのではありません。練習を重ねながら、いかに基本を大事にするか。それが下半身であり、はらということを覚えておくことで、悩んだら何度でも戻っていただければと思います。

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