禅×メンタルトレーニング 打たないプレーが一撃への集中を作る

人は打つことに執着する意識を捨て、心を一点に集中すると、
自然に力が抜けて、心と体とクラブ等が調和し、
流れに任せることができる。

たとえば野球の場合、ピッチャーの動きや呼吸、来る球に
意識を向けて無心で集中すると、自然にバットが出てくる
ということをお伝えしました。

心と体を委ね、「打たない」状態を作るために
重要なポイントがあと2つあります。

①姿勢
力が最大限、発揮できる姿勢を知り、作ること。
まず、大事なのは、体の中心に意識を向けることです。

体の中心とは「丹田」です。
丹田は、人によって若干の違いはありますが、
おおまかにいうと、へそから下に指3本分、移動したところから
指3本分、体の内側に入ったところにあります。

そしてゴルフでいえば、
軸がしっかりとできる姿勢をとることが大切です。

座禅でも姿勢を非常に大事にしています。
座禅の独特な姿勢をとってみると、最初は非常に窮屈に感じます。
しかし、あの姿勢が宇宙とつながる大事なポイントなのです。

また、あえて窮屈な姿勢を作ることで、
逆に自由さを感じることができるともいえると思います。
寝転がってしまうと、
心がリラックスしすぎてしまい、人は眠ってしまいます。

「力を入れず、緊張せず、かつ心と体の軸はピンとした状態を作る」
これが姿勢の極意だと思います。

私はレッスン書によく書いてある
下半身に力を入れることはあまりお勧めしていません。
それよりも股関節に力を集中させる姿勢が、
自然な状態のままパワーを最大限、出せるのではないかと考えています。

ただ、人によって違いがあるので、私が担当するレッスンでも
一番力が発揮できる自然な姿勢がどれか、色々と試します。
みなさんも様々な姿勢を試してみてください。

丹田について詳しいことを知りたい方は
インターネットで多くの専門家が解説されていますので調べてみてください。

②準備
「打つことは打たないこと」
アドレスに入った時に、この究極に集中した状態を
急に作ろうと思っても、まず、できません。
アドレスに入るまでの準備が大事です。

準備はいろいろあるのですが、
今回は2つお伝えしたいと思います。

1つ目は、「欲を捨てる」ことです。

・飛ばしたい
・寄せたい
・あの人に負けたくない
・バンカーや池に入れたくない

ゴルファーなら誰もがこうした心を持ちます。
ただ、こうした心を持ったままでは、
スイングに自然に余分な力が入ります。
打つ意識は強化されても、打たない意識は芽生えません。

欲を捨てるとは、
「偏った心」、「止まった心」をフラットに戻すということです。
ただ、そこにターゲットがあるという
シンプルな状態に心を整えるのです。

欲はなかなか完全に捨てられないと思います。
それでよいのです。
何度も練習することで、ターゲットとそこにいたる弾道、
自分の心と体とクラブが調和するという
自然な状態に近づいていくはずです。

2つ目は「呼吸」です。
球を打とうとすればするほど、
呼吸は速く、浅くなっていきます。

速く、浅い呼吸で
「打たない」状態を作ることはできません。

アドレスに入るまでに、
呼吸を深く、ゆっくりに整えておく必要があります。

そうすることで、打とうとする気持ちから
「打つことは打たないこと」というフラットな気持ちへと
自然にシフトしていきます。

この状態が作れるようになると、
さらに、打つ瞬間の呼吸を意識することにも挑戦できます。

みなさんは、打つ瞬間に息を吸っていますか?
それとも吐いていますか?

恐らくほとんどの方は
意識されたことがないのではないでしょうか。

これは合気道の考え方に基づくのですが、
息を吸うことは「生きる」こと、
吐くことは「死ぬ」ことと言われています。

それぐらい呼吸には大きな意味があるのです。

息を吸っている時には自然に力が入ります。
この時に技をかけようとしても、
力と力がぶつかって、うまくいきません。

息を吐いている時、力が自然に抜けて、
自然体になります。
まわりと調和しやすい状態です。

この時、ぶつかることなく
自然に技をかけることができるのです。

息を吐きながらスイングをしてみてください。
きっと、今までとは違った感覚を感じることと思います。

姿勢と呼吸を意識することで、
さらに心と体とクラブをターゲットに委ねる
「無意識の意識」という状態が完成します。

一歩上の心の置き方に是非、挑戦してみてください。

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