どうプレーするかということについては、どのアスリートも熱心です。

しかし、どう終えるかということについてはないがしろにしがちです。

以前の記事で「ポストルーティン」というショット後のメンタルトレーニングのメソッドをご紹介しましたが、今回は「身体の余韻」についてお伝えします。

ゴルフでいえば、ボールを打った→どこにいったかと結果が気になります。プロゴルファーでも、打った結果に一喜一憂している姿をよく見かけます。アマチュアなら尚更です。

「結果が良かった」「結果が悪かった」で終えるのは、実はいい終わり方ではありません。評価で終わっているというのは、実はプレーがまだ完了していないのです。

ショットやパッティングをした後には、身体にさまざまな反応が起こっているはずです。これを感じないまま結果の分析に移ってしまうと、身体にとっては未完了となり、力みがそのまま残ってしまいます。また、ミスがトラウマとして蓄積され、緊張した場面で身体が動かなくなったり、苦手な局面で恐怖を感じるようになります。

恐怖や不安に対して「どう打つか」で克服しようとしがちですが、実はそれよりも「プレーをどう終える」かが大事なのです。

では、どう終わればいいのか。メンタルトレーニングでは、いかに一つのプレーを完了させるかをやっていきます。その鍵になるのが、ボールを打ってからの数秒間の心の持ち方です。

まずは、しっかりフィニッシュをとりましょう。そして、身体に残っているさまざまな反応を感じます。このとき、失敗を責めたり、ジャッジをしないことが大事です。出来る方は、フッーっと息を吐きながら、ショット後に残った力みを抜くイメージを持たれるのもいいと思います。

このメンタルトレーニングをゴルファーとやっていくと、ショット後にいかに結果を考えていたかに気づかされるそうです。そして、結果にいくのではなく、ただ感覚を受け取って感じることがいかに難しいか分かるそうです。

しかし、このトレーニングを数ヶ月続けていくと、少しずつ身体が完了できるようになります。その結果、構えたときのリラックス感が生まれるゴルファーも多いです。

結果の反省は、プレー毎にするのではなく、ラウンドを終えてからやりましょう。結果への思考は落ち着いてからでないと逆効果になります。

週刊ゴルフダイジェストに連載中のメンタルトレーニングのコラム「禅の境地へ」第153回のテーマは、「ショットの余韻を感じること。イップスを防止しゾーンへと導く」です。

興味のある方は、ぜひご覧ください。